1月21日(日曜日)、第6回著者トークが行われました。
「著者トーク」は まちライブラリー 関連企画です。
まちライブラリーとは「「0冊からスタートする みんなで育てるライブラリー」」。
キッズラップにも、子どものための「まちライブラリー」があります。
今回お話しくださったのは『精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。』の著者のひとり・大橋広宣さん。聞き役は、哲学者の小川仁志先生でした。
「みんな多かれ少なかれ、ものの見方は違うし、違う視点をもっている」、と切り出した大橋さん。
本を執筆した動機から、これまでどのように困難を乗り越えてきたか、そして当事者や周囲の人たちへのアドバイスまで、30名の聴衆を前に、ご自身の経験や思いをお話しくださいました。
現在、映画の脚本や本の執筆、講演、メディア出演など多方面で活躍される大橋さんですが、
子ども時代は おとなの無理解 や 同級生からの いじめ で苦しんだそうです。
「8割の人たちから “ダメ” と言われた。」
「でも少数でも、自分のことを認めてくれる人たちがいた。」
大橋さんの興味や関心を伸ばしてくれた人たちによって、現在の大橋さんがあるのだそうです。
「あなたにはこんなに良いところがあるよ」と肯定的に関わる “他者” の大切さを語る大橋さんに、
「ほめあっていたら、自然とみんなの自己肯定感が高まる」と応じる小川先生。
「心の底からここに居ていいと感じる場所」(大橋さん)はそうやってできるのかもしれませんね。
発達障害や精神疾患の人たちのまわりにいる人たちが、その人の良いところ、その人にできることをみつけてあげること。そして、「好きなこと」「苦手なこと」を通じて、自分を知ること。受け入れること。
これまでたくさんの支えや、励ましを受けて現在があるという大橋さんのお話しには、ポジティブなエネルギーが満ち溢れていました。
今回取り上げた本はこちら。
『精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。』
キッズラップの本棚にもありますので、ぜひ手に取ってみてください。